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支援活動を読み解く

Volunteer’s Report 020 フォスターアカデミー オンラインセミナー第10回に参加しました part1

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photo by 半沢 健

去る6月27日。フォスターアカデミー セミナー初の、ライブ配信に参加致しました。
今回のテーマは「犬猫の保護・譲渡活動を知ろう」でした。
前半は、普段フォスターアカデミーの連続講座ベーシックプログラムの現場体験にご協力を頂いている4団体の方々より、テーマに沿って現在の状況を伺いました。

 八巻 千鶴子

NPO法人キドックス 代表理事 上山 琴美さんのお話

茨城県で活動をしているキドックスは、ドッグプログラム(犬を介して、人に対して行う教育や支援活動の全般を指す)といって、引きこもりや不登校の子の自立支援の一環として、保護犬の社会化トレーニングの場で働く機会を設けているそうです。
まず、キドックスシェルターにて、犬も人も社会化トレーニングを行います。
そして、新しい飼い主さんと出会う場所として、保護犬はキドックスカフェにデビューをし、人は就労経験を積む場所として、そこで働きだします。
このように、犬も人も一緒に成長していく場を提供していらっしゃいます。
土地柄のせいか、野犬を保護することも多いのも特徴のひとつだそうで、現在も新しい飼い主さんを募集している犬たちの中にいました。
譲渡については、条件に当てはまらないからと言って、すぐにお断りすることはないそうです。まずはご相談して下さいと話されていました。
また、キドックスカフェをご利用頂くだけでも、寄付につながりますので、是非興味のある方はお立ち寄り下さいとのことでした。
【キドックスを支援】
ご寄付  http://kidogs.org/support/donation
ファミリー会員(月額寄付会員) http://kidogs.org/support/family
支援物資 http://kidogs.org/support/goods
Amazon欲しいものリスト https://www.amazon.co.jp/registry/wishlist/1M9SCYFEAT1J0/ref=cm_sw_r_cp_ep_ws_sJOGAbKBKSSJV
書籍の購入 https://kidogs.thebase.in/items/4239275?from=widget
 
一般財団法人アニマルハートレスキュー 鈴木 康之さんのお話
アニマルハートレスキューは、横浜市にて動物病院を母体に、保護した犬猫の新しい家族探しから、終生飼育を目指して活動している団体だそうです。
鈴木さんは、フォスターアカデミーベーシックプログラムの修了生で、休日を使ってボランティアとして参加しているとのことでした。
アニマルハートレスキューの活動例をあげると、ドライバーさんと朝の7時に集合して、ブリーダーの元へ動物を引き上げに向かい、保護した動物のお風呂や、健康診断等を終えるのは23時頃。獣医師・トリマー・トレーナーなど、たくさんの方々が夜遅くまで頑張っても、丸一日がかりの活動となるそうです。
また、動物病院を拠点としているので、譲渡後に健診等で病院に訪れた際、同時期にレスキューされた動物同志の嬉しい再会があるという楽しみもあります。
鈴木さんは、深刻になりがちな現場でも、何か「いいこと」を見つけ出しながら、ポジティブにみなさんとボランティア活動をしていきたいと述べられました。
【アニマルハートレスキューを支援】
ご寄付(お振込み)
http://www.animal-heart-rescue.net/support/
アニマルドネーション(クレジット決済)
https://www.animaldonation.org/group/758/
Amazon欲しいものリスト
https://www.amazon.co.jp/hz/wishlist/ls/2957DZEDDCMY4?ref_=wl_share
 
いぬねこCafe Lua 店長 小野寺 香織さんのお話
町田市は保護犬が少なく圧倒的に野良猫が多くを占め、犬はブリーダーの崩壊現場から、猫は野良猫からの保護が多いそうです。オンラインセミナー当日も、新しく2匹の猫が仲間入りしたそうです。
保護活動については、「掃除だけ」とか「運転だけ」という風に、誰もが参加できるように、「保護部」という部活動の形式をとっているそうです。
また、すぐに動物を保護するのではなく、飼う人のサポート(散歩だけ、とか食事だけなど)を行うことで飼育が可能であれば、まずは手伝うことから始めるとのことでした。
Luaのスタッフはトリマーの集まりなので、コロナの間も本業を頑張ったり、オンラインで物販をしたりしながら、経済的に支えてきたと話されていました。
トリマー同士の連携で、今後、さらに保護活動の場を広げていきたいと語っていました。
【いぬねこCafé Luaを支援】
ホームページ http://inunekolua.com/
投げ銭や支援グッズの販売サイト https://cucueribbon.theshop.jp/
 
株式会社ネコリパブリック 東京お茶の水店 店長 内川絢子さんのお話
岐阜に本店がある、ネコリパブリックこと通称ネコリパさんは、2022年2月22日までに、日本中の行政による「猫の殺処分ゼロ」を目指して立ち上げた事業だそうです。
保護猫カフェ ネコリパブリックでは、お客様がカフェを利用し、雑貨等を購入した結果、お店とのビジネスが成立したことによって、保護活動につながる仕組みを作っており、それを「自走型保護猫カフェ」と称していました。
そして、保護猫を家族に迎える文化を広めるために、「ネコ市ネコ座」という保護猫イベントを全国で開催しているそうです。
また、NECOREPA STOREで、猫型のマスクなどオリジナルグッズ等を販売することによって、猫助けの一助となる工夫もされています。
ネコリパブリックでは、保護対象は主に大人の猫だそうです。
仔猫はどこでも人気があり、新しい飼い主さんもすぐ見つかる傾向にありますが、大人の猫はすでに性格が確立していたり、落ち着いていたりするのに新しい飼い主さんを見つけることが少し難しくなります。
なので、新しい飼い主さんのライフスタイルを考慮した上で、マッチングできるようアドバイスをして下さるそうです。
ネコリパブリックは、直接保護活動をするのではなく、地域の保護団体や個人ボランティアの保護活動支援として、保護猫を預かり、新しい飼い主さんへ譲渡するまでのお手伝いをされています。
保護依頼をしてきた人のために、何ができるのか…ということを忘れずに、常に活動をしているとのことでした。
【ネコリパブリックを支援】
https://www.neco-republic.jp/support/aidsupply/
 
以上、オンラインセミナー 第10回の前半レポートでした。後半はpart2でご紹介します。
後半はこちら https://christelfoundation.org/news-blog/blog/volunteers-report-021.html
クリステル財団のYouTubeチャンネルにてオンラインセミナー 第10回を視聴いただけます。各団体の活動をより詳しく知りたい方は、是非ともご覧になってください。
https://youtu.be/GgkeZ9hgwxs

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現在、受講を受け付けている講座など「フォスターアカデミー」については、下記ホームページをご覧ください。
http://www.fosternet.org/