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【熱中症対策 ~犬編~】

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photo by 半沢 健

段々と暑い日が増えてまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

本日(6月20日)沖縄県の八重山地方では、”熱中症警戒アラート”が発令されました。

これからの暑い時期に備え、本日は「熱中症対策~犬編~」についてご紹介します。

熱中症とは、高温多湿な環境下で体の水分や塩分が失われたり、体温調節がうまくできなくなったりして起こるさまざまな症状の総称です。

 

犬は、もともと体温調節が苦手な動物です。

人間には皮膚に汗腺があるため、汗をかくことで体温調節をすることができますが、犬の皮膚には汗腺がありません。

汗をかかない代わりに口を開けて「ハァハァ」と呼吸することによって、体温を調節しています。(パンティング)

さらに犬は、体全体が毛で覆われていて、地面との距離も近いため、夏場の散歩は人間以上に熱中症になりやすいと言えます。

熱中症の具体的な症状は、以下の通りです。

<初期症状>よだれを垂らす、パンティング 等

<危険な状態>嘔吐、下痢、ふらつき、痙攣、意識がなくなる 等

最悪 死に至ったり、後遺症が残ってしまうこともあります。

上記のような症状がみられた場合は、すぐに近くの動物病院を受診するようにしましょう。

可能であれば、体に水をかけて冷やす等しましょう。

 

また、犬種や年齢によって差はあるものの、「気温が25度、湿度60%を超える」と熱中症の危険性が高まります。

熱中症にならないための対策として以下があげられます。

 

・外飼いを避ける

→特に真夏は日陰でも気温が高くなり、犬にとっては非常に過酷な状況になります。

様々な事情でどうしても室外で飼育せざるを得ない場合、日中の気温が高い時間帯は愛犬を涼しい室内に入れ、こまめに水分補給をするなどして熱中症防止対策を心がけましょう。

 

・快適な温度・湿度にする

→外気温が高い日にエアコンをつけていない場合や、窓を閉め切って風通しが悪い室内は高温多湿になりやすく、愛犬の熱中症のリスクが高まります。

犬にとって快適な温度湿度を保つよう心掛けましょう。(気温:21℃~25℃、湿度:50%~60%程度)

 

・炎天下での散歩を避ける

→炎天下のアスファルトの表面温度は、60℃に達すると言われています。また、アスファルトは熱を吸収しやすいため、日没後も温度が低下しにくいそうです。

夏場の散歩は日中を避け、気温がまだ上がっていない朝方に行いましょう。散歩へ行く前は、アスファルトを直接手で触って、熱くないか確かめてからにしましょう。

 

・車内放置を避ける

→真夏の炎天下の車内は、エンジン停止後わずか30分で約45℃にもなるそうです。その後も上昇し続け、70℃に達することもあるそうです。

実際に犬が車内に取り残されて亡くなった事故は多くあります。

日陰だから、短い時間だからと油断せずに、短時間でも置いていかないことを徹底しましょう。

 

上記4点を心掛け、みんなで愛犬を熱中症から守りましょう。

 

【出典】

https://pshoken.co.jp/note_dog/disease_dog/case118.html

https://mag.anicom-sompo.co.jp/15455

http://www.gendai.ne.jp/dog/health06.html

https://www.honda.co.jp/dog/useful/panting/

https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-trouble/subcategory-prevention/faq250