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【新ボルネオ通信】第6回:ボルネオ保全トラスト・ジャパンさんについて

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photo by 半沢 健

当財団は、設立時より、認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパンさんの活動に賛同し支援を続けてまいりました。

2023年5月より、新たな試みとして、ボルネオ保全トラスト・ジャパンさんと一緒に「新ボルネオ通信」をシリーズで発信してまいります。

このシリーズでは、ボルネオのこと、ボルネオが直面している問題、問題に対するボルネオ保全トラスト・ジャパンさんの活動、そして当財団が行っている支援などなど、幅広く発信予定です。
ボルネオの問題には、知らず知らず私たちも関わっています。
シリーズで発信を続けることによって、多くの方にまずはそのことを知っていただき、支援の輪が広がったら嬉しく思います。

これまでボルネオ島の豊かな自然を脅かす問題やパーム油についてご紹介しました。
第6回となる今回は、ボルネオ保全トラスト・ジャパンさん(以下、「BCTJ」)についてご紹介いたします。

BCTJについて:
BCTJは、「動物と人が共に生きる社会をつくり未来につなぐ」ことを目指し、Borneo Conservation Trustをパートナーに2008年に設立された団体です。ボルネオ島北部サバ州を流れる大河キナバタンガン川流域を活動拠点として、「(流域に残る)熱帯雨林を保護し、生物多様性を保全すること。動物と人間の関係を損なう問題を解決すること。いのちをつなぐ社会のあり方について考え、伝えていくこと」を使命としています。

BCTJの活動:
BCTJは、ボルネオの生物多様性保全や自然環境保護のため、様々な活動をしています。メインの活動は「緑の回廊」プロジェクトで、これはBCTJが活動を始めた原点とも言えるプロジェクトになっています。

キナバタンガン川流域には州政府によって制定された10の保護区がありますが、保護区と保護区の間に残る熱帯雨林もアブラヤシプランテーション開発による面積の減少が続いています。それらの熱帯雨林を所有者から買い取ってまもることで開発によって分断されてしまう森をつなぎとめ、その地域の生態系をまるごと保全する取り組みです。これまでに100ヘクタールもの土地を獲得しています。
土地獲得のプロセスは、次の通りです。日本で集めた支援金を原資に、十分な現地調査を行った上で獲得地を選択し、土地の所有者との交渉を進めます。交渉が成立すれば、無事に土地獲得となります。
獲得した土地は「野生生物保護区」として熱帯雨林のまま残されるよう、最終的にサバ州政府へ寄贈することになります。2019年に土地寄贈のための動きが始まりましたがコロナ禍の影響でストップしまいました。2023年に入り再び動き出しましたので、近いうちにみなさまに報告できると思います。

その他のプロジェクトとして、熱帯雨林を増やすための植林プロジェクト、ボルネオゾウの保護と一時飼育を行う施設を運営するための「恩返しプロジェクト」、ボルネオ島の環境破壊の原状やその原因」となるパーム油についての情報的教など、日本国内でも環境教育や啓発活動を行っています。

BCTJの活動について、詳しくは以下をご覧ください。
https://www.bctj.jp/projects/

BCTJとクリステル財団の関わり:
代表理事の滝川が2010年に取材でボルネオ島を訪れたことがきっかけとなり、遠く離れたボルネオ島の問題には、実は日本にいる私たちも関わっていることを伝え、私たちの消費行動を考える1つのきっかけとなれば、という思いから、財団設立時より、PROJECT REDでのボルネオプロジェクトを行っています。
BCTJさんは、このボルネオプロジェクトの大事なパートナーとして、クラウドファンディングや啓発活動に加え、R ethicalさんのお力添えを得て、チャリティアクセサリーの経費を除いた売上を寄付という形でご一緒しています。

BCTJでは8月、9月には、以下のようなイベントを企画されています。直前まで参加のお申し込み可能とのことですので、ご興味ある方はぜひ!

8/26(土)
写真家阿部雄介氏 講演会
日時:2023/8/26(土)午後14:30~15:30
会場:区立熱帯観賞植物館(東京都板橋区)
概要:ボルネオが大好きで昆虫が大好きな写真家、阿部雄介さんのボルネオ昆虫写真&トーク
問い合わせ:03-5920-1131(板橋区立熱帯環境植物館)

9/10(日)
第178回咲くや塾「ボルネオの熱帯雨林と私たちのくらし」
日時:2023/9/10(日)午後2:00~3:30
会場:咲くやこの花館 (大阪府大阪市)
概要:ボルネオで起きている環境問題を学び、サバ州の小学生とオンラインで意見を交わしながら、野生のゾウと人間が一緒に生きていくことのできる方法を考えます。
詳細:https://www.bctj.jp/events/sakuyakonohanakan-2023/

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次回は、「コロナでダメージを受けた現地活動と現在の様子について」発信いたします。