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【新ボルネオ通信】第1回:ボルネオ島について

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photo by 半沢 健

当財団は、財団設立時より、認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパンさんの活動に賛同し支援を続けてまいりました。

2023年5月より、新たな試みとして、ボルネオ保全トラスト・ジャパンさんと一緒に「新ボルネオ通信」をシリーズで発信してまいります。

このシリーズでは、ボルネオのこと、ボルネオの問題、問題に対するボルネオ保全トラスト・ジャパンさんの活動、そして当財団が行っている支援などなど、幅広く発信予定です。
ボルネオの問題には、知らず知らず私たちも関わっています。シリーズで発信を続けることによって、多くの方にまずはそのことを知っていただき、支援の輪が広がったら嬉しく思います。

記念すべき第1回は、「ボルネオ島」についてご紹介いたします。


美しいビーチと豊かな自然。ボルネオ島をリゾート地としてご存じの方も多いのではないでしょうか。

ボルネオ島は、東南アジアのマレー諸島に位置する島で、マレーシア領のサバ州・サラワク州、インドネシア領、そしてブルネイに分かれています。
島の大きさは、世界で3番目。実は、日本の国土の2倍近くにもなります。



島の大半が熱帯雨林で覆われており、そこには、世界でも稀に見る、多種多様な命が育まれています。
“生物多様性の宝庫”- ボルネオ島をそう呼ぶ方も多くいらっしゃいます。
このボルネオ島、大陸移動が始まる前の遠い昔は、大陸と続いていました。その後、1500万年ほど前に大陸から切り離され島となってからも、氷河期にも極端に気温がさがらなかったこと等もあり、生物の進化の系譜が途切れず、古くから多様に進化した生命が育まれ続けています。

例えば哺乳類では、日本には現在116種*の哺乳類が存在しますが、ボルネオ島には約222種**の哺乳類が存在すると言われています。爬虫類・両生類も420種***以上存在しています。
*https://www.biodic.go.jp/kiso/atlas/
**https://wwf.panda.org/discover/knowledge_hub/where_we_work/borneo_forests/about_borneo_forests/borneo_animals/
***https://www.nsf.gov/news/mmg/mmg_disp.jsp?med_id=59995


ボルネオ島に生息する希少な野生動物として有名なのが、テングザル、スマトラサイ、ボルネオゾウ、ツノサイチョウ、そしてボルネオオランウータン等。
例えば、オランウータンは、ボルネオ島とインドネシアのスマトラ島にしか生息していない非常に希少な絶滅危惧種なのです。



次回は、「ボルネオ島の豊かな自然を脅かす問題」について発信いたします。

https://www.r-jewels.com/collections/all/christel-vie-ensemble