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環境省 全国の鉛弾使用の段階的規制および2030年までの野生鳥類の鉛中毒ゼロを目指す方針を表明!!

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photo by 半沢 健

9月10日、小泉環境大臣が記者会見しまして、2025年から全国の狩猟を対象にした鉛弾の使用の段階的規制、および2030年までに野生鳥類の鉛中毒ゼロを目指す方針を表明しました。
北海道では、2004年からヒグマを含む全ての大型獣の狩猟で鉛弾が使用禁止になり、2014年からは、エゾシカ猟の際に鉛弾を「所持」することが条例で禁止されました。

しかし、北海道では道外から鉛弾が持ち込まれること、そして規制がない本州以南においても鉛中毒の猛禽類の被害が確認されていました。鉛弾の誤食による野生動物の鉛中毒を根絶するためには、全国規模で狩猟に使われる鉛弾の規制が急務でした。

このたび、25年ものこの鉛弾の問題を調査しこの解決策を環境省に提示されていた猛禽類医学研究所の齊藤先生のご尽力、そして皆様の声が小泉環境大臣に届き、全国での鉛弾の規制につながりました。
改めまして、change.orgおよび書面にてご署名いただいたの皆様に御礼を申し上げたいと存じます。
北海道の希少猛禽類は、鉛弾だけではなく、感電、交通事故、風車への激突など多くの原因により被害を受けております。すべては私たち人間の生活によるものです。
猛禽類医学研究所では救命を試み一命は取り留めたものの、30羽以上の希少猛禽類が野生に戻れない状態となり、終生飼育されています。彼らの高いQOLを維持するためにも、この現状に皆様も引き続き関心を持っていただき、ご支援いただけますと幸いです。
http://www.irbj.net/activity/utilize01.html
今後もクリステル財団は、猛禽類医学研究所と共に、希少猛禽類を含めた野生動物と人間の共存・共生を目指し、活動を進めてまいります。
皆様のご支援、ご賛同何卒よろしくお願いいたします。
一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブル