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フォスターアカデミー『保護犬・保護猫を受け入れるために必要なこと』を開催しました。

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photo by 半沢 健

2024年3月23日(土)三越伊勢丹グループ労働組合の皆様を対象にしたセミナーを開催し、お子さん含め約20名の方に参加いただきました。
講師は、フォスターアカデミー ベーシックプログラム猫コースを担当くださり、また、保護犬猫支援基金の協力動物病院として保護犬猫の医療ケアを行なってくださる、らむ動物病院の浜谷創楽先生にご担当いただきました。

冒頭、財団から現在取り組んでいる署名活動について、そして、動物ボランティアの種類や保護団体の特徴などを紹介させていただいた後、浜谷先生から『保護犬・保護猫を受け入れるために必要なこと』をテーマにお話いただきました。
(署名はこちらから https://www.change.org/cve_animalsos

2012年、埼玉県蓮田市に「らむ動物病院」を開院した当時は、今と比べると保護活動はハードルが高く、個人的に保護犬・保護猫を家族として引き取ることから関わるようになったそうです。
現在では埼玉県動物愛護センターなどの自治体や、お付き合いのある動物保護団体から保護された犬猫を引き取り、動物病院のスタッフの皆さんやボランティアの皆さんで心身のケアをしておられます。
また、地域の動物と人の関係を良くする為に、譲渡会イベントや子ども食堂などを定期的に開催しておられます。

セミナーでは事前に質問をいただいた犬・猫に年間どのくらい費用がかかるのか、また子犬・子猫の成長に合わせてどのようなケアや医療が必要になるのかを詳しく教えてくださいました。特に犬の費用面では、大型犬だとペットフード代が、カットが必要な犬種だとトリミング代が掛かるなど、まだ犬猫と暮らしたことがない方にも具体的にイメージいただけたのではないかと思います。

また、らむ動物病院での譲渡基準と、それぞれの項目に込められた想いも聞かせていただきました。特に譲渡後も虐待や遺棄を防止するために継続して繋がりを持ってくれる方、万が一の事態にもフォローし易いように、譲渡は、患者さんやそのお知り合い、ご近所の方に限定していることもお話しくださいました。
譲渡の際に最も重視しているのは、「動物も人も双方が幸せになること」。それぞれの性格、生活スタイル、生活環境、経済的・時間的余裕、年齢を考慮し、「飼いたい犬猫が飼える犬猫ではないこと」、「買える=飼えるではないこと」を伝えてくださいました。

後半は、浜谷先生が保護しておられる犬たち、ぴんきーちゃんとピカソくんを紹介してくださり、参加者の皆さんとのふれあいタイムも設けられました。会場には、セミナー後にトライアルが始まる予定の保護猫ぶりゅちゃんも来てくれたので、参加者の皆さんも喜んでくださいました。

  

今回のセミナーをきっかけに、自分にできる動物ボランティアとして活動くださる方が増えることを願っております。
三越伊勢丹グループ労働組合の皆様、浜谷先生、参加者の皆様、本当にありがとうございました。

らむ動物病院で保護されている犬猫たちの情報はこちら
https://www.ramu-ah.com/index.html
※次回の譲渡会は、6月17日(月)にあるそうです。是非ご覧ください!

クリステル財団では、企業や団体の皆様との連携でフォスターアカデミーを始めとした様々な講座の企画、運営も行っております。興味を持ってくださった方は是非ともお問合せください。
info@christelfoundation.org