Volunteer’s Report 015 初めてフォスターアカデミーセミナーに参加して
今回は、青山学院大学の大学生「きすあに」の皆さんがボランティアスタッフとしてセミナーの準備や受付、当日のレポート&撮影もお手伝いくださいました。
是非ともレポートをお読みください。
初めてフォスターアカデミーに参加して第一に思ったことは。ひとくくりに動物に関係する仕事に従事されていたり、動物に対して認識の深い方といっても、考え方や指針には大きな差異があるということでした。
まず、最初の株式会社Auxi(animal life)さんのお話では事業とポランティアの両立がそんな簡単にできるものではないことを始めて知り、そんな状況でもこれから保護活動を続けると言った話ですごいと感心しました。今後の会社のビジョンや改革のあり方、そして動物保護への携わり方を伺った際には、溝があるとされているペット業界と動物業界もつながる懸け橋になるのではないか、と思いました。このように動物、ペットについて真剣に企業側が取り組んでいるのであれば、人間側も注意するべきだと思いましたし、ペットショップを選ぶ際も、その企業がどのような取り組みをしているのかということまで考える必要があるとも思いました。
また株式会社カラーズ(GREENDOG)さんが行なっているsmile X‘masやハッピープレゼントなど自分のペットの用品を買いに行っても保護団体をサポートできるという多くの人が参加しやすい機会を作っているということにすごく感心しました。また、犬の飼い方を知らなければ、犬にとっても人にとっても本当の幸せは得られないと考えさせられました。ビジネスモデルを作ってほかの企業にまねしてもらうことを目指しているとのお話では、ほかの企業と差別化を目指すだけではなく、動物やペットのことを第一に考えているからこその願いだとも思いました。動物に寄り添った会社なのだな、と心から思いました。さらに、飼い主側へのサポートも手厚く、素晴らしいなと思いました。
また、オークスさんとカラーズさんのお話から、動物保護活動を行う企業では経済的なことも重要だと思いましたし。犬たちにとっても企業にとっても動物保護活動が利益のあるものにしなければいけないと考えました。
そしてノラ猫を飼っているメンバーでも保険などのことを知らなかったとのことですが、アイペットさんの話はペット保険の必要性や保護団体でも保険が加入できるようにするとできることなどすごく興味深い話だといっています。保険会社という立場には制限が多くあるということをよく理解しましたが、その中でアイペットさん、またお話してくださった上野さんのご活躍には驚くことが多かったです。保護団体さんとも協力していただいて、ますます動物の保険加入率が上がることを学生という単純な身ながら期待をしております。
三つの企業のお話を聞いて、生体販売での利益は少ないが、他のところでの利益に繋がることを初めて知りました。その中の1つがペット保険でり、動物保護団体がペット保険の紹介をできるようになれば、その紹介の利益を動物保護活動にまわすことが可能になるというサイクルは動物保護活動にとても役に立つのではないかと希望を持ちましたし、勉強になりました。
このように生体販売ではなく譲渡会からペット企業の利益に繋がるものが増えれば、よりたくさんの命が救えると思いました。飼い主側、すなわち消費者側の目が厳しくなっていく中で、私たちは今回お話をしていただいた三つの企業の方々の取り組みを伺い、感心もしましたし、多くの企業がそれをならえば、動物にも人間にも幸せな生活が送れるのではないかと思いました。
未熟ながらビジネスや経営面から動物について考える機会がなく、むしろ動物が、命が、ビジネスに「使われている」と考えていることもありましたが、そこに需要がある限り供給側が撤退することはできないのだろうな、とネガティブなイメージとして見ていた側面がありました。ですが、私がそう見ていたペット業界、という中には、そのような現実に向き合って、状況を少しでも良くしようと活躍されている方がいらっしゃることを知り、前向きな考えを持つことができました。
ペット業界は、消費者の目が厳しくなっているということもあり、生体販売をなくすのがよいという意見もあると痛感しましたが、それが究極の正解かというとそれも違うように感じました。
ですが、現状はどうにかしないといけない。そのどうにかしたあとのゴールは人によって違います。一匹でも多くの動物が、またそれと同等に一人でも多くの人間が、幸せに生きていける世になってほしいということを強く感じました。また、私たち大学生にもできることがたくさんあるのではないか、よく考えて何か行動に移していきたいと思います。
青山学院大学動物愛護団体きすあにでは、動物愛護活動のお手伝いを募集している団体様を探しております。こちらまでご連絡お待ちしております。
メールアドレス: kisuani.aoyama@gmail.com
貴重な経験、機会をありがとうございました。