Project ZERO 〜 猫との幸せな共生プロジェクト 〜
2020年までに犬猫の殺処分ゼロ、放棄ゼロ、虐待ゼロを目指し、啓発活動を中心に展開して参りましたが、
今後新たに「猫との幸せな共生プロジェクト」に取り組むこととなりました。
平成26年度の犬・猫の殺処分数は10万1千頭。その中で猫は約8万頭と多数になっていますが、そのうち6割はまだ離乳していない幼齢猫になっています。(平成26年度・環境省)
私たちが目指す殺処分ゼロを実現するためには、猫が置かれた環境を改善することが必要であると考え、
獣医師として知見を日頃から提供くださっている公益社団法人 日本動物病院協会(JAHA)様に協力いただき、
各地の地方自治体と連携しながら不幸な子猫を幸せな成猫にすることを目指します。
具体的には蛇口を締めるために必要な「猫の不妊去勢手術」と、
命を繋ぐための受け皿となる「子猫リレー(ミルクボランティア)」の助成を行います。
・猫の不妊去勢手術
殺処分されている猫のうち、6割が離乳すらしていない子猫です。望まれない命が生まれ、人の手によって処分されるという負のサイクルを止めるためには、不幸な子猫をなくす=望まれない子猫が産まれないようにすることが不可欠です。
猫を保護したボランティアさんの負担を軽減させることを目的に、JAHA様の会員病院に協力いただき、財団が不妊去勢手術費用の一部を拠出します。
・子猫リレー(ミルクボランティア)
自力では生きていくことが出来ない子猫の命を繋ぐためには、母親代わりになって数時間置きにミルクを与え、保温し、排泄の補助を行い清潔に保つことが必要となります。終日目が離せず、子猫の状況によっては育ちにくい等、動物ボランティアの中でもハードルが高い活動です。財団としては関わって下さる方を増やし、支援するための取り組みを継続して参ります。
※子猫リレーとは、公益社団法人大阪市獣医師会様が取り組んでおられる小さな命を未来につなぐ事業の名称です。飼い主のいない子猫を生後3ヶ月齢までは動物病院が、その後6ヶ月齢まではキトン(子猫)シッターボランティアさんが愛情を込めて育てた後、その猫の一生を大切にしていただける新しい飼い主様へ譲渡する、子猫という幸福のバトンが引き継がれて行くことから命名されました。この取り組みを全国広げたいと考えております。
「Foster ACADEMY〜動物ボランティアはじめませんか〜」、
「WELCOME PET CAMPAIGN〜「引き取って」であう新しい家族〜」と合わせて
「猫との幸せな共生プロジェクト」に取り組むことで、
犬猫の殺処分ゼロ、放棄ゼロ、虐待ゼロを目指して参ります。
引き続き、財団へのご支援をお願い申し上げます。