今回は、Project Red の掲げるテーマである「生物多様性」のお話です。
小学校の教科書にも取り上げられるようになった用語ですが、説明がとても難しい言葉です。
地球上には人間が名前をつけた生物が約170万種、全体では500万~1000万種もの生物が住んでいるとされています。
しかしこれも推定で、実際の数や生物同志の関係性については、まだまだわかっていないことばかりです。
「わかっていること」よりも「わかっていないこと」のほうが多いのが生物をとりまく世界なのです。
わかっていないことを定義しようとするのが生物多様性ですから、ますますわかりにくいのかもしれません。
「生物多様性」というキーワードが有名になったのは、1992年、ブラジルのリオデジャネイロで開催された地球サミットです。
「地球温暖化防止条約(気候変動枠組条約)」とともに「生物多様性条約」が採択されました。
二酸化炭素が増えて地球の気温が上がれば、いろいろな問題が起きることはご存知でしょう。
温暖化の今後については諸説ありますが、少なくとも「地球温暖化」という言葉は、共通認識として広く知られるようになりました。
一方の生物多様性はどうでしょう。 教科書に載ってはいますが、世の中の認知度は地球温暖化のそれにはるかに及びません。 内閣府が昨年9月に好評した「環境問題に関する世論調査」の結果では、生物多様性という言葉を「聞いたこともない」と回答した人が過半数の52.4%という結果も出ています。
「生物多様性」も「地球温暖化」と同様、地球環境の未来を考える上で欠かすことのできない重要なテーマです。それなのにあまり浸透していないのはとても残念です。
私たちは、地球上の様々な環境によってつくられる「生物多様性」や「生態系」についてもっともっと知りたいし、みなさんに知ってほしいと思っています。 本ブログで生物多様性について書くことで、たくさんの方に地球を取り巻く環境についての理解を深めていただきたいと思っています。
どんな問題もまずは知ることから。知ることで問題意識を持てば、行動を起こすことができます。いっしょに考えてみませんか。
生物多様性を育むゆりかごである熱帯雨林の朝もや