猛禽類医学研究所の齊藤慶輔先生、渡辺有希子先生より、昨年度のドクターカーの出動実績のご報告をいただきました。
2019年度のドクターカーの出動実績は、出動回数20回(うち命が繋がった羽数13羽)でした。
また、ドクターカーは、出張授業や調査研究のためにも活用いただいております。
過去実績 | 出動回数 | 命が繋がった羽数 |
2019年度 | 20回 | 13羽 |
2018年度 | 23回 | 14羽 |
2017年度 | 16回 | 14羽 |
2016年度 | 9回 | 6羽 |
【ドクターカーとは?】
ドクターカーとは、手術環境が整った車のことで、当財団が三越伊勢丹HDとのチャリティーで集まった寄付金を合わせて猛禽類医学研究所に2016年6月に寄贈しました。
猛禽類医学研究所は、北海道で絶滅の危機に瀕している野生の猛禽類(ワシ・タカ・フクロウなど)などの救命活動を行っています。
また北海道全域を活動範囲としているため、通報を受けたあと、釧路にある研究所から保護に向かうため、1日に1,200kmもの距離を移動せざるを得ないこともあります。移動にかかる時間は片道8時間かかることもあり、研究所まで連れて帰るとなると治療開始までにその倍以上の時間を要してしまいます。手術設備を備えたドクターカーが導入されることで現場で治療を開始できるようになり、延命・救命に大きく貢献しています。
皆様よりお力添えいただいた寄付金で、日本の希少な野生動物が救われています。改めて日本の絶滅危惧種、その頂点にいる猛禽類を救う活動にご支援いただきました皆様に深く御礼申し上げます。
また、昼夜を問わず命を守る最前線で活動しておられる齊藤 慶輔先生を始め、猛禽類医学研究所のスタッフ皆様にも心より感謝申し上げます。
過去のブログ ドクターカー贈呈しました!
2019年度にも、オジロワシ2羽が鉛中毒や鉛暴露が原因でドクターカーで搬送されました。北海道内では2004年に狩猟における鉛ライフル弾鉛散弾の使用禁止となっていますが、鉛中毒で命を落とす希少猛禽類の事例がでています。狩猟における鉛弾の使用禁止の法規制を日本全国に広げる署名活動に是非ご協力ください!!
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