先日 続けて当財団のアドバイザーである齊藤先生が代表をつとめる猛禽類医学研究所の投稿をリポストしました。https://www.instagram.com/p/ComQ6jdJvzU/ https://www.instagram.com/p/CooI1HwJn8C/
リポストしたのは、振興局や環境省の方々の必死の搬送、そして先生方の懸命な救命活動にも関わらず、鉛中毒によって惜しくも命を落としてしまったオジロワシの映像です。
多くの方に映像をご覧いただきました。ありがとうございます。
ありがたいことに沢山の反響があり、知らなかったという声も多かったため、今後2回に渡り猛禽類と鉛中毒について投稿できればと思います。
今日は、そもそもなぜ猛禽類が鉛中毒になってしまうのか、そして、鉛中毒に陥った猛禽類を救う活動を含め様々な活動を続ける猛禽類医学研究所について投稿いたします。
北海道では、エゾシカ猟を始め狩猟が盛んに行われています。
射止められた動物の死体に残った鉛ライフル弾の破片や鉛でできた弾などを猛禽類が誤食してしまうことで、鉛中毒が引き起こされるのです。鉛中毒に陥ると、激しい貧血と神経症状による運動機能の低下が起こります。治療が間に合わない場合、衰弱し死に至るのです。
現在 北海道では、原則、鉛弾の所持・使用が規制※されており、害獣駆除の際には鉛弾ではなく、銅などのいわゆる無毒の弾が使用されています。※規制対象となるのは1.鉛を含む物質でできたライフル弾、2.鉛を含む物質で作られている粒径は7mm以上の散弾(スラッグ弾含む)
それにもかかわらず、依然として、鉛中毒にかかる、鉛中毒が原因で命を落とす猛禽類は後を絶ちません。
猛禽類医学研究所では、鉛中毒や事故等の理由で傷ついた猛禽類たちの“命を全力で救い、より良い共生社会を目指し”、日々活動しています。
具体的には・・・
・傷ついた猛禽類を含む猛禽類の保護、治療、リハビリテーション
・死因究明
・交通事故や感電を防ぐ取り組み(環境治療)
・鉛弾規制への働きかけ
・啓発活動
・野生に帰ることのできない猛禽類たちの終生飼育 等々です。
本当に様々なご活動をされております。
救護活動では、当財団が寄贈したドクターカーが大活躍しております。
猛禽類医学研究所は、現在、クラウドファンディングも行っています。
今回のクラウドファンディングの支援金は、老朽化した医療機器の更新や野生に戻れず終生飼育となった個体の生活の質(QOL)向上、施設の修理や各種環境教育プログラムの企画・実施等に充てられるそうです。
残りあと3日です。(2月19日(日)23:00まで)
猛禽類医学研究所の活動は、猛禽類を始めとした野生動物や後遺症で野生に戻れない動物等々、動物との“共生”の形/答えが必ずしも一つではないことを教えてくれます。そして同時に、私たち人間がこれからも持続可能な環境で暮らしていくために何をすべきなのか(共に生きる動物や自然環境に対しての責任)、についても考えさせてくれます。
ぜひプロジェクトページをご覧ください!!
https://readyfor.jp/projects/IRBJ2