先日8月8日(土)、第二回フォスターアカデミーを開催致しました。
連日の猛暑のなか、今回もたくさんの方にお越しいただき、御礼申し上げます。
今回は、里見 潤さん(ドッグコーチ・NPO法人キドックス理事)をお迎えし、
実際の保護犬とのエピソードも踏まえ、さまざまなお話を伺いました。
これまでに里見さんが預かった保護犬はなんと100頭以上!!
里見さんが経験から学ばれたお話は、具体的で日常にも役立つ情報が盛りだくさんでした。
皆様からも、「明日から使える知識をもらえた」「フォスターって楽しそう。やってみたい」とのお声を多数いただきました。
「フォスターをしていると、個性豊かで、性格の違う犬に出会うことができる。」と保護犬を預かる有意義な時間とその責任の重さを紹介してくださいました。
保護犬を預かるフォスターとして、100匹の預かり経験から得た大事な三原則
1、逃がさない こと
保護動物以前の生活環境を知らないまま預かることを理解する。新しい環境に不安やストレスを感じている動物は逃げる!という行動をとる。犬の飼育経験があることに。過信しないことが大切。
2、事故・病気を防ぐ
保護動物だけではなく、動物の健康状態かわかりづらいので、日常の行動、排泄、食欲、吠えなど、危険な状態を避ける為に、常に観察、留意する。
3、不適切な行動を悪化させない
吠える、噛む、破壊行為など、時に、難しい状態と向き合うときは、よく観察し、その犬に合った飼育方法を見つけ、悪化させない事が大切な要素である。
常に注意深く観察し、その動物のことをよく知る努力を惜しまないことと同様に大切なことは、
しつけの前にたくさん散歩や運動をさせ、遊び疲れ果てさせた後にしつけをするのが、一番上手くいくと教えてくださいました。
さらに、里見さんが心がけている大切なことは、
・新たな飼い主さん目線で育てること。
飼い主さんにもできる方法でしつけをする。たとえ効果的なしつけでも、新しい飼い主さんが実施出来なければ意味がない!飼い主さんが出来る範囲で最も効果的なしつけを心がけているそうです。
もし、ご自宅に犬がいる場合
・先住犬を優先させること。
自分の犬と預かりは根本的に違う存在である。自分の犬が、精神的に参ってしまうような預かり犬との生活は避けたい。預かり犬は、新しい家族や環境に早くなじむ事ができるよう生活する。また、里見さんも、無意識に保護犬の方に時間を多く使いすぎたあまり、自分の犬に元気がなくなってしまったというエピソードも披露していました。
・困ったときは保護団体などに協力を求めること。
なども、詳しくお話してくださいました。
「一時預かりの楽しさは、いろんな性格の犬に会えること」と語って下さったのは、フォスターとしての経験豊富な横地さん。
お仕事と子育てもされながら、フォスターとして活躍しています。
お二人とも、保護犬に対して「かわいそう」というマイナスな感情を持つべきではない。新しい家族との将来を楽しみに、幸せになっていく保護犬たちを見届けることが喜びになり、また、横地さんは、子供たちと一緒に命の大切さを肌で実感でき、子供たちにとっても、大変良い経験と話していました。
もちろん保護犬を預かるということは簡単なことではありませんが、フォスターアカデミーに参加することで、預かりだけでなく、お散歩ボランティアなど、フォスターボランティアの楽しさや貴重な社会貢献に参加できるメリットを、一人でも多くの方に伝えていきたいと、スタッフ一同改めて感じました。
次回の説明会は
「第3回 Entry Program」
日時:2015年8月29日(土)14時〜16時
場所:ヤマザキ学園大学 渋谷校舎1号館
ゲスト:鋒山佐恵さん(アメリカ刑務所内での補助犬訓練や、現在の八街少年院での保護犬の訓練を教える動物介在プログラムなどの貴重なお話を伺います。)
お申し込みは下記アドレスに
氏名、人数、メールアドレス、所属がある場合は所属をご記入の上、送信ください。
mail@christelfoundation.org
皆様のお申し込みをお待ちいたしております。