プロジェクト・レッド
PROJECT RED今、生態系のバランスは崩れ、野生生物の絶滅スピードは今までにないほど加速しています。その中でも生態系の頂点にいる生きものは、豊かな環境を必要とするため、生態系という視点からは、実は、最も弱い立場に置かれています。私たちは、それぞれの地において生態系の頂点にいる絶滅の危機に瀕した野生動物を救い、生態系を守ることをミッションに活動している団体を応援しています。
絶滅の危機に瀕した野生動物を救い
生態系を守る
絶滅の危機に瀕している世界の野生動物のリストを、レッドリスト(作成:IUCN、国際自然保護連合)と呼びます。
人間も生態系の一部であり、あらゆる生きものたちの営みによって生かされている存在です。
しかし今、生態系のバランスは崩れ、野生生物の絶滅スピードは今までにないほど加速しています。
生態系の頂点にいた生きものが乱獲などのためにいなくなってしまうと、生態系のバランスが崩れてしまいます。
例えば日本ではオオカミが絶滅したことにより、それまでオオカミに食べられていたシカが増えました。
シカが田畑の作物を食べてしまうという鹿害(ろくがい)のほか、木々の若芽や森の下草を食べてしまうことで
山の表土が流出し、土砂災害につながった、という被害も出ています。
単純にシカが害獣である、という話ではなく、生態系の頂点を絶滅させてしまったことによって、
私たち人間も、五感で楽しんでいた心地よい暮らしを失うという、大きな代償を払っているのです。
つまり、私たち人間にもいずれ大きな影響を与えることになるのです。
日本では現在、オオワシ、ツキノワグマ、シマフクロウなどが絶滅危惧種となっています。
海外でも、状況は同じです。例えば日本から遠く離れたボルネオ島のジャングルで暮らすオランウータン、ボルネオゾウなどは、
日本など先進国に住む私たちの豊かな生活のために住む場所を追われ、絶滅の危機にあります。
私たちは、遠くに住む生きものたちと実はつながっていて、大きな影響を与えている。
それが、私が取材を通して知った、目には見えない厳しい現実でした。
そして絶滅危惧種については、ニュースで報道される頃にはもう手遅れ、ということがほとんどです。
そうならないうちに警鐘を鳴らすことも、私たちメディア側にいる人間の大きな責任であることを、
しっかり胸に刻んでおきたいと思います。
私たち人間と生きものたち、お互いが笑顔で共存するには?
このプロジェクトでは、生態系の頂点にいる絶滅の危機に瀕した野生動物を救い、
生態系を守ることをミッションに活動していきます。
猛禽類医学研究所への支援
私たち人間は、自身の便利な暮らしのために、生活圏を広げ、様々なものを生み出してきました。しかし、私たちの便利な生活は、時として、意図せずとも野生動物の住処を奪い、危害を加えてしまっています。鉛中毒、交通事故、バードストライク…猛禽類たちも多くの被害を受けています。
私たちは、北海道の希少猛禽類の治療・リハビリ・野生復帰のみならず、野生に戻ることができなくなった「終生飼育個体」の飼育管理、そして事故の再発防止のための環境治療に注力する猛禽類医学研究所をサポートしています。
ボルネオプロジェクト
ボルネオ島では、パーム油を生産する為のプランテーション開発により熱帯雨林が伐採され、野生動物たちが住処を失っています。日本はそのパーム油を多く消費しているため、この問題は、決して海の向こうにある遠い国の問題ではありません。
私たちは、エシカルジュエリーブランド「R ethical」とコラボレーションし、アクセサリーを制作・販売しています。制作経費を除いた売上のすべてを、認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパンを通じて現地にある保全団体の活動資金として寄附することで、ボルネオの生態系を守り、自然を保全する活動を応援しています。