フォスターアカデミー『外来種探索犬育成の過程と成果、保護犬の使役犬としての研究』が開催されました。

2025年3月22日(土)、三越伊勢丹グループ労働組合様主催のフォスターアカデミーを開催。会場は三越伊勢丹グループ会議室(オンライン併用のハイブリッド形式)で、当日は約20名の方々にご参加いただきました。
まずは、クリステル・ヴィ・アンサンブル事務局より、当財団の概要と活動内容、特に「ワンウェルフェア」の考え方(動物、自然環境、人の健康を一体と捉える概念)についてご紹介しました。続いて、当財団が取り組む各プロジェクトの目的や、その意義なども具体的にお話いたしました。
その後、日本大学生物資源科学部 獣医保健看護学科 准教授の福澤めぐみ先生を講師にお招きし、「外来種探索犬育成の過程と成果、保護犬の使役犬としての研究」をテーマにご講演いただきました。福澤先生は、飼育放棄された犬を学生とともに保護・管理し、新たな飼い主探しまでを実践的に学ぶ取り組みを行っておられます。岡山県や群馬県、福島県、沖縄県の動物愛護センターや関連団体と連携しながら、日本の動物福祉の現状を踏まえた教育を展開しているそうです。
また、先生が力を入れていらっしゃる外来種探索犬の育成についても、具体的なトレーニング方法や、行動学的・生理学的な視点から進めている研究について詳しくご紹介いただきました。犬が持つ嗅覚や身体能力を活かした実践例はもちろん、犬の体内で分泌されるホルモン量の検査を通じて感情を推計するなど、動物の教育という分野に対する科学的なアプローチが多く見られる点も大変興味深く、参加者の皆さまからもいくつも質問が寄せられました。さらに、こうした研究を学生とともに進めることで、大学での教育にも多大な貢献を果たしているというお話に、多くの関心が寄せられました。
当日の会場では、クリステル・ヴィ・アンサンブルの活動に関するチラシを配布し、多角的なアプローチでアニマルウェルフェア向上への普及啓発を行いました。
クリステル・ヴィ・アンサンブルでは、企業や団体の皆さまと連携し、フォスターアカデミーをはじめとした様々なセミナーや講座の企画・運営を行っております。「動物の適切な飼育方法や保護活動」に関心をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。