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街猫を拾ったら

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photo by 半沢 健

暖かい日、寒い日が交互に続き、春の訪れが少しずつ感じられますがいかがお過ごしでしょうか。
先日、街猫を守るTNR活動についてご説明させて頂きましたが、そんな街猫達を拾ったときの優しい気持ちに加えていただきたいお願いがあります。
もしも時間が許されるのならお家に連れて帰る前に、病院で猫エイズ検査、白血病; Felv 検査を受けていただけないでしょうか。
猫エイズ、正確には 猫免疫不全ウイルス感染症、白血病は猫白血病ウィルス感染症と言いますが、共に決して怖い病気ではなく、人間には影響ありません。他の猫に対しても血まみれの喧嘩などがなければ感染する可能性は低いと考えて大丈夫です。
エイズや白血病というと驚かれ、結果手放されてまた街猫になってしまう猫もいます。また個体、特に幼少期にうけた検査結果は揺らぐことも多く、期間を置いて再検査を受けていただくことをお勧めします。白血病は陽性であっても陰性とでる場合もあるので再検査が重要になってきます。
検査をする上で一番大切なことは、ペットの病気を理解して、将来どういう症状が出て来るか予測して予防をしてあげることなのです。
なかには両ウィルスを自然に排出したり、症状も出ず天寿を全うするキャリアの猫もいます。
一方で純血種は遺伝子検査で個体別にかかりやすい病気をみていくのがよいと考えられます。
家族となるご縁があったはず。是非大切にしていただければ幸いです。エイズや白血病に限らず、苦しみもペットと乗り越え楽しい時を共に過ごしていただくことを願います。