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Volunteer’s Report 011 フォスターアカデミー セミナー第25回に参加しました

去る4月14日。
青山学院アスタジオ講義室にて、フォスターアカデミー セミナー第25回に参加してきました。
今回のテーマは「動物シェルターの役割と現状」について、それぞれ規模が違うシェルターの皆さんからお話を伺うことができました。
講師の皆さんは下記の通りです。

認定NPO法人 アニマルレフュージ関西 理事の岡本ジュリーさん、中野真智子さん。一般社団法人 LOVE &Co.代表理事の今村友美さん。NPO法人 わんずぺ~す 代表の鈴木美枝さん。
そして、フォスターアカデミー ベーシックプログラム修了生の飛弾樹里さんから、動物ボランティア体験談を聞くことができました。

 

講師の岡本ジュリー理事と中野真智子さん(認定NPO法人アニマルレフュージ関西)
講師の岡本ジュリー理事と中野真智子さん(認定NPO法人アニマルレフュージ関西)

 

 

フォスターアカデミーセミナー第25回に参加しました

三浦 新

「好き」には色々な形がある。
その形は人それぞれで、様々な表現の仕方がある。
今回、動物シェルターを運営されている人達の話を聞いていて、ふと思い浮かんだ言葉である。
シェルターは文字通り、保護動物の一時避難場所である。
規模は違えども、その場を提供する人達が異口同音に話していたことは、「現状を知ってもらうこと」だった。
初めは誰でも、きっと自分にとって大切な犬や猫と巡り合ったのだと思う。
その最初の動物を好きになったことがきっかけで、動物たちとのふれあいを楽しみ、ともに人生を過ごしていこうと考える人がほとんどで、それで十分満足をしている。
もちろん、それが悪いわけではない。私もその中の一人である。
その大勢の動物好きの人の中から、自分の「好き」を突き詰めて、手元で飼っている動物たちだけではなく、人の手からこぼれ落ちてしまった動物たちにも目を向けようとする人達が出てくる。
今回お話をしてくれた講師の皆さんは、そのような方々ばかりだった。

講師の今村友美さん(一般社団法人LOVE&Co.代表理事)

 

動物が好きというエネルギーを元に、「自分ができることは何だろう?」と具体的に考え、シェルター運営をする側の人間となることを選び、実際に保護活動を行っている。
私を含めて、自分の家の飼い猫、飼い犬のことで精いっぱいな人々にとって、保護活動を行うということはとても敷居が高く、下手をすれば「保護活動」という言葉自体にしり込みをする。
おそらく中途半端な形で関わると、かえって迷惑をかけてしまうのではないかと考える人が、わりと大勢いるのではないだろうか。
例えば、現時点で私自身が保護活動に何か貢献しているかと言えば、何もできていない。
強いてあげれば保護猫を迎え入れたくらいである。
フォスターとして活躍できる余力もなく、積極的にボランティアに参加したこともない。
住んでいる町で、そういう活動をしている人を見かけたこともない。
保護活動をやっていないことに対する罪悪感から逃れたいだけなのか、恥ずかしながら「やっていなこと」に対する言い訳ばかりが口をついて出てしまう。
保護活動に関心がないのかというと、そんなことはない。
もちろん、一頭でも多くの動物たちが、温かい家庭へ迎え入れられればいいと心から願っている。

講師の鈴木美枝さん(NPO法人わんずぺ~す代表)

 

今回のように、実際にシェルターを運営している側の方々の話を聞いていると、どのような形でも構わないから、動物たちの厳しい現状を「知ってもらうこと」が肝心なのだと繰り返していた。
保護動物のことやボランティアの現状、シェルターに必要な物資。
何よりも大切なシェルターを運営していくための人手とお金が、圧倒的に不足しているということ。
全てのことをひっくるめて周囲の方に知ってもらえれば、やがて意識は変わっていく。
だから、どんな小さなことでもいい。
保護活動のポスターを貼る、シェルターで掃除をする、友達にこの話をするだけでも、それは保護活動へとつながる一歩になると、講師の皆さんが熱い目で参加者へと語りかけていた。
私はその言葉に勇気づけられた。
まだ、友達に話をすることしかできていない。
それでも、波紋を広げるための一助にはなっているのかと思うと、情けない自分でも少しは役に立てたようで嬉しかった。

動物ボランティア体験談を披露する飛弾樹里さん (フォスターアカデミー ベーシックプログラム修了生)

 

講師の皆さんは更に一歩先の未来を見据えて、こう語っていた。

「シェルターで働くということが成立する社会の実現を目指したい」

現状では、運営資金不足から手弁当でやりくりしている団体も数多く、肉体的にも精神的にもきつい保護活動の中で、ボランティアから脱落していく人が多数いる。
だからこそ、シェルターで働くということが、ひとつの選択肢となる社会となるよう地道に努力を重ねていきたいと、マイクを通じて熱く語ったその声は凛として涼やかだった。