命の花プロジェクト
先週代表の滝川と青森県立三本木農業高校にお邪魔しました。
以前からこちらの高校生の活動に興味を持ち、一緒に何かプロジェクトを立ち上げたいと話していたところ、生徒さん達からお手紙が届きお誘い頂きました。
こちらの高校は東京ドーム11個分の広い敷地の中でのびのび活動ができる東京では考えられないような環境です。様々な動物も飼育されています。
今回訪問させて頂くきっかけとなった命の花プロジェクトは、最近メディアにも色々と取り上げられ、ご存知の方も多いと思いますが、こちらの高校の動物科学科愛玩動物研究室の2、3年生が活動しています。その想いは、学校のホームページに掲載されています:
「青森県では、年間2,000頭以上の犬や猫の殺処分が行われています。現状を知るため処分場のある青森県動物愛護センターを見学しました。処分場には骨が入った袋がたくさん積まれ、事業系廃棄物としてゴミと同様に処分され、土に還ることさえできない現実に私たちは大きなショックを受けました。
そこで、「高校生として命と真正面から向き合いたい」という強い想いから「命の花プロジェクト」活動にたどりつきました。これは殺処分された犬や猫の骨を砕き、土に混ぜ、花を育てる活動です。処分された犬や猫たちの「もっと長く生きたかった」という思いを花に命を与えることで遂げてほしい、この活動を通じて「命の尊さ」と「青森県の殺処分の現状」を訴えたいと考えました。そしてこの花が枯れた後は、土に還すことができるのです。
このような活動を継続していく中で、生徒は命の尊さを自ら考え自ら学びそして答えを出していくのです。反響の大きさに驚きながらも、自問自答しながら現在3代目が活動を展開しています。」
命の花プロジェクト youtubeでも活動が紹介されています。
私たちもこの活動を体験させて頂きました。
殺処分されたペット達の骨はこのような袋に入って愛護センターより届きます。
ここから手作業で丁寧に金属や骨以外の物を取り除きます。
大事な家族の一員として飼われていた時もあった事を想わさせる首輪の金具などがたくさんあります。
本当に切ないです。
この後、一番つらい骨をレンガで砕く作業です。
骨を砕く音が悲しい。
骨の形がそのまま残って出てくることもありました。
この作業が終わると鉢上げです。
今回はシクラメンもご用意頂きましたが、通常は種から育てた苗を植えています。
一つ一つの鉢に生徒さんの手書きのメッセージをつけて配ります。
この後、校舎に戻りお互いの活動や取り組みの紹介、殺処分0を目指すためのディスカッションをしました。
三本木農業高等学校では命の花以外にも様々な殺処分を減らす活動を行っています。保護動物の譲渡会、犬の飼い主の躾の悩みに応える訓練を兼ねたフリスビードッグの講習会、犬の祭典。そんな活動の成果もあり、青森県では着実に殺処分される動物の数が減っています。 彼女たちの話を聞き、高校生が一生懸命取り組む殺処分ゼロを目指した活動にとても感動しました。若い世代が考え、行動している事をとても頼もしく感じ、私たちも頑張ろうという力をたくさん頂きました。
三本木農業高等学校の皆様、本当にありがとうございました。私たちもご一緒できるプロジェクトの実現に向けて頑張ります。来春お会いしましょうね!